◎
伊東公営企業管理者職務代理者 報告第12号、平成30
年度京田辺市
水道事業会計予算の繰越についてご説明申し上げます。 本件は、平成30
年度京田辺市
水道事業会計予算を繰り越しして使用するため、
地方公営企業法第26条第3項の規定により、ご報告申し上げるものでございます。
地方公営企業法第26条第1項の規定による
建設改良費の繰り越しについては、
予算計上額8億4,859万9,000円から
支払い義務発生額3億1,084万8,781円を差し引いた額より、2億5,500万円を翌年度に繰り越して執行しようとするものでございます。 その主な内容といたしましては、
上下水道経営戦略・
下水道ビジョン策定業務委託、
導水管耐震化設計業務委託、
配水管改良工事及び
浄水施設更新工事でございます。 なお、これに要する財源は、
過年度分損益勘定留保資金2億5,500万円でございます。 次に、
地方公営企業法第26条第2項ただし書きの規定による事業費用の繰り越しとして、該当する原水及び浄水費の
予算計上額6億5,130万7,000円から
支払い義務発生額6億3,727万4,872円を差し引いた額より、200万円を翌年度に繰り越して執行しようとするものでございます。 その内容といたしましては、浄水場施設の修繕工事で、これに要する財源は、
全額繰越現金を充当するものでございます。 以上、ご報告申し上げます。 報告第13号、平成30
年度京田辺市
公共下水道事業会計予算の繰越についてご説明申し上げます。 本件は、平成30
年度京田辺市
公共下水道事業会計予算を繰り越しして使用するため、
地方公営企業法第26条第3項の規定により、ご報告申し上げるものでございます。
地方公営企業法第26条第1項の規定による
建設改良費の繰り越しについては、
予算計上額3億1,899万6,000円から
支払い義務発生額1億9,367万7,550円を差し引いた額より、7,500万円を翌年度に繰り越して執行しようとするものでございます。 その主な内容といたしましては、公共下水道事業全体計画等の見直し業務委託、ストックマネジメント実施方針策定業務委託及び電気施設の移設工事でございます。 なお、これに要する財源は、国庫補助金350万円、企業債3,600万円、繰越現金3,098万円、損益勘定留保資金452万円でございます。 次に、
地方公営企業法第26条第2項ただし書きの規定による事業費用の繰り越しとして、該当する管渠費の
予算計上額9,574万1,000円から
支払い義務発生額8,189万2,305円を差し引いた額より、400万円を翌年度に繰り越して執行しようとするものでございます。 その内容といたしましては、公共施設接続調査業務委託で、これに要する財源は、
全額繰越現金を充当するものでございます。 以上、ご報告申し上げます。
○
松村博司議長 これで市長の報告を終わります。 以上で行政報告を終わります。
○
松村博司議長 次に、日程第5、令和元
年度京田辺市
施政方針演説を行います。 市長から申し出がありますので、これを許します。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 本日ここに令和元年第2回
京田辺市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、ご参集いただき厚く御礼申し上げます。 さて、4月21日に執行されました市長選挙におきまして、私は、市民の信託を得て、
京田辺市長に就任させていただくこととなりました。そして、本日、市長として初めての所信を述べるに当たり、改めてその重責に身の引き締まる思いであるとともに、「平成」から「令和」という新たな時代への幕開けと同時に、京田辺のかじ取り役を担うことになったことを大変光栄に思っております。 思えば、平成の時代は、幸いにも日本は直接戦禍の炎に見舞われることはありませんでしたが、大きな自然災害にたびたび見舞われたところであります。だからこそ、この新たな令和の時代においても、まずは真摯に平和都市の推進に向けた努力を重ねるとともに、災害に強い
まちづくりを進めなければなりません。 そしてまた、性別や障害のあるなし、国籍などにとらわれず、お互いの人権を認め合い、多様性が受け入れられる地域社会を築き、市民が安全で心安らぐ
まちづくりを進めなければなりません。 そのため、私は、現地現場主義に基づき、市民と直接向き合うことで、喫緊の課題に柔軟に対応しながら、引き続き、「緑豊かで健康な文化田園都市」の実現を目指し、まずは、計画期間の最終年度を迎えた「
まちづくりプラン」の仕上げにしっかりと取り組むとともに、さらに夢ある京田辺の未来に向けて、市民の皆様と一緒に
まちづくりに邁進してまいります。 ここに、令和元年度、市長としてのスタートに臨むに当たり、私のこれからの市政運営に関する考え方を述べさせていただき、議員各位を始め、市民の皆様には、ご理解とご協力を賜りたいと思います。
まちづくりの基本理念と重点政策についてであります。 今、本市を取り巻く情勢を見ますと、交通利便性とこれまでの充実した子育て支援施策により、日本が人口減少社会に入った中においても、今後10年程度は人口の増加が見込まれています。 しかしながら、確実に高齢化が進み、生産年齢人口が減少傾向にあることから、やがて来る人口減少を見据えた
まちづくりをしっかりと進めなければなりません。 また、本市では、現在、枚方市との可燃ごみ広域処理施設の整備、中学校完全給食の実施、防災広場の整備、田辺中央北地区での新市街地整備など、大規模なプロジェクトが進行中であり、今後、大きな財政需要が見込まれているところであります。一方、令和5年度には新名神高速道路の全線開通、また、将来には北陸新幹線の新駅設置という大きな発展要素があり、これらの開発インパクトを確実に、そして最大限に生かすことがまちの発展の鍵となります。 こうした現状や課題を認識する中、京田辺の持続可能な地域社会を創造するため、私は、「みんなが住み続けたいと思えるまち」を基本理念とし、次の三つを大きな柱に市政運営に当たる所存でございます。 第1に、誰もが住み続け、また戻ってきたいと思えるような、安心で全世代型の支え合いシステムを構築し、京田辺に住む人の生活の質を向上させてまいります。 第2に、本市が持つ強みである環境、文化、産業を活用し、それぞれを融合させる仕組みを構築することで、京田辺を世界(次世代)に誇れるまちにしてまいります。 第3に、市の中核拠点である京田辺駅、新田辺駅周辺に土地所有者と一緒になって新市街地を形成し、新たな民間投資を呼び込むとともに、複合型文化施設を配置することで、豊かな文化発信の拠点を構築し、京田辺で文化を育てる地域経済をつくってまいります。 さらに、これらをもとに、5つの重点政策を掲げ、各種施策を展開してまいります。 第1に、産み育ててよかったと思える子育て支援と人づくり、第2に、市民協働による安全・安心な地域の
まちづくり、第3に、誰もが安心して暮らし続けられる支え合いづくり、第4に、まちの利点を生かした産業振興と未来への基盤づくり、第5に、時代の変化に対応した新たな都市づくりであります。 以上、基本理念や5つの重点政策に基づく各種施策を市民の皆様にお示しし、計画的に実行するため、まずは新たな
まちづくりのステージの羅針盤となる第4次京田辺市総合計画を策定してまいります。そして、施策の推進役となる市職員と一丸となり、さらには市民の皆様にも市政に参画いただく中で、夢と希望があふれる
まちづくりに取り組んでまいります。 3つ目の
まちづくりの視点であります。私は、基本理念と重点政策を実現するため、次の視点を持って
まちづくりを進めてまいります。 まずは、市民の皆様が
まちづくりの一員として積極的に参画できるオープンな市政運営に努めてまいります。そのために、市民と情報を共有する効果的な広報広聴を推進するとともに、テーマごとに本市の課題や解決策を市民とともに考える場を創設してまいります。 2点目は、大学のあるまちとして、
まちづくりの重要なパートナーである同志社大学との連携をさらに強化し、同志社における京田辺のポジションを高めるとともに、関西文化学術研究都市の一翼を担うまちとして、企業、研究機関が持つ技術や知的資源を生かせるよう、関連機関との連携を深めてまいります。 3点目は、市民ニーズや地域課題が複雑多様化し、労働力の確保が課題となる中、さまざまな行政課題の解決手段として、人工知能(AI)やロボット技術が注目されています。このことから、市役所においてもこうした技術を活用し、より効率的でスピーディーな行政運営を図ってまいります。 4点目は、本市では今後も大きなプロジェクトが控えており、多額の財政需要が見込まれることから、行財政改革のさらなる推進を図ってまいります。また、限られた財源を効率的かつ効果的に活用するため、PDCAサイクルの評価によって施策事業の選択と集中を進めることで、将来に責任を持った財政運営に取り組んでまいります。さらには、都市間連携を進めることで、広域的な課題解決のほか、本市の強みをさらに生かしてまいります。 以上、申し上げました視点によって、開かれた行政、市民と未来をつくる市役所を構築し、
まちづくりに取り組んでまいります。 4つ目に、未来に向けた主な取り組みについてであります。 最初に、
まちづくりプランによる取り組みであります。まず、これまでの
まちづくりを私の新たな重点政策にしっかりとつなげるため、最終年度を迎えた
まちづくりプランの仕上げに取り組んでまいります。今年度に実施します主要施策について、総合計画の体系に沿って順次ご説明申し上げます。 第1に、「だれもが安全・安心に暮らせる
まちづくり」についてであります。 まず、平和都市の推進では、京田辺市平和都市推進協議会と一体となって、戦争の悲惨さと平和や生命の尊さを次世代に語り継ぐなど、市民の平和意識の高揚に取り組んでまいります。 次に、人権尊重の取り組みでは、市民一人ひとりが人権に関する理解を深め、その大切さを認識し、尊重される地域社会を築くため、引き続き人権教育の推進と相談体制の充実に取り組んでまいります。 次に、防災・減災体制の充実強化では、市民が主体となって避難所の開設と運営ができるよう、避難所運営訓練を通じて、地域の実情に応じた開設手順、運営の基本とポイントを取りまとめた避難所単位の運営個別マニュアルの作成を順次進めているところです。今年度は、松井ケ丘小学校と桃園小学校において訓練を実施するとともに、田辺高等学校と草内小学校における避難所運営マニュアルの策定に取り組んでまいります。 また、迅速かつ安全に避難ができるよう、田辺区と水取区において、市民参加のもと、危険箇所や避難ルート、避難場所の確認を行いながら、地域版防災マップを作成してまいります。 さらに、防災情報メール配信システムについて、セキュリティ機能の向上に加えて、より多くの手段で迅速な情報配信を行ってまいります。また、大規模地震等に備え、上下水道施設や橋梁の耐震化と長寿命化を着実に進めるほか、水道が断水した場合でも消防水利を確保できるよう、計画的に設置している耐震性防火水槽については、今年度は打田地区で設置工事に取り組んでまいります。 治水対策では、興戸地内の排水困難地対策の解消に向けた測量設計業務や、京都府とともに松井地区の防賀川の改修事業に取り組んでまいります。 次に、子ども・子育て支援では、ことし10月からスタートする幼児教育・保育の無償化に向けて準備を着実に進めるとともに、市立大住幼稚園について、保育所機能をあわせ持つ認定こども園への移行に向けた基礎調査に取り組んでまいります。 また、今年度当初に設置した子育て世代包括支援センターにおいて、産婦健康審査料助成を行うことで母子の健康状態を把握するとともに、保健師の地域担当制を強化し、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援の充実に取り組んでまいります。 さらに、松井山手駅に隣接して開設した京田辺市
地域子育て支援センター松井山手において、育児相談を始めとしたさまざまな取り組みを実施してまいります。ことし10月の消費税率の引き上げに対しても、低所得者とゼロから2歳児の子育て世帯を対象に、プレミアム付商品券事業に取り組んでまいります。 次に、国民健康保険では、昨年度から都道府県単位化によって財政運営の仕組みが大きく変わり、京都府への納付金を国民健康保険税で賄うため、段階的な税率改定を進めているところです。あわせて、将来の安定的な制度運営に向けた医療費削減等の取り組みを進めてまいります。 次に、男女共同参画では、令和3年度からスタートする第3次男女共同参画計画の基礎調査として、市民意識調査や事業所調査に着手するとともに、男女が対等なパートナーとして活躍できる地域社会の構築やワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、引き続き意識啓発や相談事業に取り組んでまいります。 次に、消費者保護では、インターネットを利用した複雑かつ巧妙な悪質商法や詐欺行為等から市民生活を守るため、消費生活相談員による窓口相談や、被害防止のための啓発活動など、消費生活センターの機能を十分に活用した取り組みを進めてまいります。 第2は、「快適で活力にみちた
まちづくり」についてであります。 まず、都市基盤整備では、立地適正化計画に基づいて中心市街地のさらなる魅力アップを図るなど、都市計画マスタープランに掲げる集約型都市構造の構築をさらに推進することで、より便利で暮らしやすい
まちづくりを進めるとともに、京都府南部の交流拠点を目指してまいります。 道路整備では、松井ケ丘小学校から北部住民センターを結ぶ遊歩道や、将来の
まちづくりに向けて、京奈和自動車道田辺北インターから田辺中央北地区の新市街地や山城大橋(国道307号)を結ぶ都市計画道路大住草内線の概略設計に取り組んでまいります。 次に、ごみ焼却施設の建てかえでは、一部事務組合枚方京田辺環境施設組合において環境アセスメントが進められているところであり、組合と連携を図りながら、円滑に敷地造成工事に着手できるよう、引き続き取り組んでまいります。 次に、北陸新幹線の新駅設置では、京都府や府南部市町村と連携し、早期整備に向けた取り組みを進めてまいります。また、新駅設置に伴う周辺整備については、環境アセスメント等による駅位置を踏まえ、市の行財政への影響を考える中で、その効果を最大限
まちづくりに生かせるよう、今後検討してまいります。 次に、産業振興では、京田辺市産業振興ビジョンに基づき、農業、商業、工業、観光、それぞれの産業ごとに重点化した施策を産業間の連携を図りながら展開してまいります。 農業基盤整備では、引き続き東区で農地の乾田化工事を進め、水稲栽培からエビイモ栽培等への畑作転換を容易にするなど、農業振興に取り組んでまいります。また、木津川の内水排除と田辺地区の農地の湛水被害の防止を目的に、今年度から京都府と連携して田辺排水機場の全面更新と排水能力の増強に取り組んでまいります。 産業創出の取り組みでは、高速道路ネットワークのハブ的立地を生かして企業立地を図るため、大住工業専用地域拡大事業を加速できるよう支援を行うとともに、京都府と連携して、学研都市南田辺東・西地区の早期整備に向けて取り組んでまいります。 観光振興では、お茶の京都DMOや鉄道・バス事業者等と連携し、広域周遊観光ルートの開発や地域の情報発信に取り組んでまいります。 また、ツアー・オブ・
ジャパン京都ステージや木津川サイクリングロードを生かしてサイクリストを呼び込み、にぎわいを創出するほか、各種イベントを開催することで、自転車を活用した
まちづくりを推進してまいります。 第3は、「心にうるおいのあふれる
まちづくり」についてであります。 まず、教育環境の充実では、小中学校及び幼稚園の施設について、公共施設等総合管理計画の方針に基づき計画的に施設更新を進めることで予算の平準化が図れるよう、学校施設長寿命化計画の策定に取り組んでまいります。 次に、文化振興では、市史の編さんを契機に、次の時代を担う子どもたちに、市の文化財や歴史等に親しむ機会の創出と、文化財保護に対する理解を深めるため、市の文化財の紹介や勾玉作り体験を行うなど、子ども文化財体験学習講座を開講してまいります。 生涯学習では、知的探求の場として多くの皆様に好評いただいている京たなべ・同志社ヒューマンカレッジを引き続き開講するなど、大学のあるまちとしての特色を生かした取り組みを進めてまいります。また、中央図書館の照明のLED化と図書館システムの更新を行うことで、市民がより快適に学べる環境の整備を進めてまいります。 スポーツ振興では、令和3年に生涯スポーツの国際総合競技大会ワールドマスターズゲームズ2021関西が開催され、本市がハンドボールの競技会場となることから、京都府等と連携して大会開催に向けた準備を進めてまいります。また、多くの市民の皆様にご利用いただいている防賀川公園について、スポーツ振興くじ(toto)助成金を活用し、フットサルコートの人工芝改修工事に取り組んでまいります。 次に、水辺の散策路整備では、すでに防賀川、手原川、普賢寺川、虚空蔵谷川において整備を進めてきたところであり、日常の生活の中に水辺や緑に親しみながらウォーキングを取り入れることができる場として、多くの皆様に利用いただいているところです。今年度は、近鉄宮津駅を拠点に、遠藤川を周遊する散策路を整備するとともに、ルートマップを更新することで、より市民の皆様に利用いただけるよう取り組んでまいります。 公園整備では、京都府から取得した農業総合研究所跡地において、緑や農・福連携をテーマに、子どもから高齢者、障がいのある人など、あらゆる市民が交流し合える拠点を目指し、取り組みを進めてまいります。 以上が、
まちづくりプランの仕上げに向けた取り組みであります。 2つ目の重点政策による今後の取り組みについて、今後、私が5つの重点政策に基づいて展開してまいります主な取り組みについてご説明申し上げます。 第1に、「産み育てて良かったと思える子育て支援と人づくり」についてであります。 まず、子ども・子育て支援では、年度途中においても子どもを預けることができ、待機児童が発生しない仕組みづくりに取り組んでまいります。また、地域でしっかりと活動する認可外保育施設も含め、保護者の経済的負担の軽減に取り組むとともに、利便性に配慮したサービスについても検討を行い、多様な保育サービスの提供に向けた体制整備に取り組んでまいります。 教育環境の充実では、中学校での安全で安心な温かい完全給食の早期実施を目指すとともに、ゆとりを持った給食時間の中で、地産地消を含め、京田辺らしい食育が推進できるよう検討してまいります。 学校教育では、各校において魅力と特長がある教育や小中学校の連携を進め、誰もが確かな学力を習得できる環境を整備してまいります。また、全国で児童・生徒が巻き込まれる事件や事故が多発していることから、通学路について、引き続き、地域、学校、行政が一体となり、安全対策に取り組んでまいります。 さらに、同志社大学の留学生と小学生との交流を促進し、大学があるまちとして、子どもたちにも国際感覚が身につくよう取り組んでまいります。 第2に、「市民協働による安全・安心な地域の
まちづくり」についてであります。 まず、市民参画の推進では、身近なまちの課題を市民が自分のこととして捉え、課題解決のために意見交換ができる仕組みづくりを検討するとともに、職員と地域とのつながりを深め、一緒に地域の課題を解決できるよう、市民協働を進化させてまいります。 次に、防災・減災対策では、災害が多発する中、市民ボランティアと連携して対応に当たれるよう、一層の危機管理体制の充実を図ってまいります。また、自主防災組織の設置と強化に取り組むとともに、地域防災のリーダーとなる人材育成のため、防災士の資格取得に対して助成を行うなど、自助と共助による地域防災力のさらなる向上に取り組んでまいります。 防犯対策の推進では、市民、事業者、区・自治会と行政が連携し、地域の危険箇所の共有化を図りながら、街路灯・防犯灯の整備や防犯カメラ設置の推進など、安心して暮らせる地域づくりを進めてまいります。 次に、住宅施策では、京都府が取り組む、高齢者と大学生がともに住む「京都ソリデール」などを参考に、大学があるまちとしての特色を生かした取り組みを検討し、安全・安心、快適な
まちづくりの実現を目指してまいります。 第3に、「誰もが安心して暮らし続けられる支え合いづくり」についてであります。 まず、公共交通の充実では、市内バス路線の検証を市民、事業者と進めるとともに、市内の道路の整備状況に合わせた路線再編のほか、民間企業や都市間連携によるバス交通の充実についても検討してまいります。 次に、地域福祉では、全ての人が地域で自立して幸せな生活を送れるよう、地域で活動するさまざまな機関の連携を深め、必要となる支援のスムーズな提供に取り組んでまいります。 子ども・子育て支援では、家族のあり方の多様化や地域のつながりが希薄化する中で、子育てに不安を持つ保護者が増加していることから、子育て世代包括支援センターの機能を生かし、子どもと親、双方の発達・成長をサポートできる体制を構築するとともに、さまざまなニーズの増加に対して適切な対応がとれるシステムづくりに取り組んでまいります。 高齢者福祉では、住みなれた環境で生活が続けられることを目指す地域包括ケアシステムの深化と推進を図るため、市内にある診療所、医院による在宅医療のシステム構築を進めてまいります。また、保健、福祉、医療の専門職が参加する地域ケア会議で、地域のニーズ把握や介護サービス以外も取り入れた柔軟なサービスの活用を検討してまいります。 第4に、「まちの利点を生かした産業振興と未来への基盤づくり」についてであります。 まず、同志社との連携では、さらなる交流の推進につながる仕組みを検討するとともに、一層の人事交流を図ってまいります。また、多様な地学連携による知の拠点化を目指してまいります。 次に、地球温暖化対策では、温室効果ガスの排出削減に向けた取り組みを重点的に行うことはもちろん、市民、大学、企業と連携して再生可能エネルギーの利用促進を図るなど、エコな暮らし、エコな事業活動の推進に取り組んでまいります。 次に、学研都市の建設促進では、京都府と連携して、南田辺東・西地区の早期整備と、地域振興・経済発展につながる施設の誘致に取り組んでまいります。 また、市の特産品を返礼品としたふるさと納税では、京田辺産品や市内企業を全国の納税者に発信できるよう取り組むことで、市産業の振興を図るとともに、自主財源の確保に努めてまいります。 第5に、「時代の変化に対応した新たな都市づくり」についてであります。 まず、市街地整備では、組合施行の土地区画整理事業による田辺中央北地区での新市街地整備と新田辺駅東地区の再整備に向けた取り組みを促進し、駅周辺に商業、医療、福祉、文化、公共サービスといった都市機能を誘導することで、通勤、通学、通院や買い物など、あらゆる年代の市民が便利に暮らせる
まちづくりを進めてまいります。また、市北部の交通対策として、山手幹線を通過する車両の分散に向けて、未整備の都市計画道路の事業化を検討するほか、市内立地企業との連携によって、公共交通の利用促進に取り組んでまいります。 次に、農業振興では、きめ細かい新規就農支援や営農指導のほか、農産品の京田辺ブランド確立など、新たな価値と持続可能な農業を創造してまいります。 観光振興では、観光協会や外部団体、民間の専門家との連携を図り、観光と各産業との結びつきや、それをサポートする人材育成に取り組んでまいります。 結びに、以上、私がこれから進める
まちづくりについて、その考えを述べさせていただきました。市長就任から一月余りが過ぎ、この間、多くの皆様から、
まちづくりに対する期待と応援の声をいただきました。
まちづくりは、必死になって頑張り、汗をかけば、必ずやその結果が大きな結晶となって出てくると信じています。そして、その結晶は、市民の皆様の幸せな暮らしへとつながっていくと確信しています。 しかし、人間、個々の力や知恵には限界があることから、市民、大学、企業、関係団体の皆様と一緒に汗を流し、「オール京田辺」として知恵とエネルギーを結集することで、まちの未来はさらに大きく膨らみます。そのためにも、現地現場主義を貫き、時には慎重に、そして時には大胆に、打つ手を間違えることなく、前を向いた市政を推進することで、令和という新たな時代の京田辺を職員と一丸となって切り拓いてまいります。 市議会を始め、行政委員や関係諸団体、さらには市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私の決意の一端を述べまして、令和元年度の施政方針といたします。 令和元年6月6日、
京田辺市長、上村崇。
○
松村博司議長 これで令和元
年度京田辺市
施政方針演説を終わります。 この際、休憩いたします。午後2時35分から会議を開きます。
△休憩 午後2時21分
△再開 午後2時35分
○
松村博司議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、日程第6、諮問第1号、
人権擁護委員の推薦に関し議会の意見を求めることについての件を議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 諮問第1号、
人権擁護委員の推薦に関し議会の意見を求めることについてご説明申し上げます。 3期9年間にわたり、本市の
人権擁護委員としてご尽力いただいておりました田宮元子氏が、令和元年12月31日付で任期満了になられます。つきましては、その後任委員として高尾幸子氏を
人権擁護委員として新たに推薦いたすものでございます。 推薦いたします高尾幸子氏は、京田辺市天王に住まいされています。同氏は、市職員として長年のご勤務の後、現在、再び相談部門で活躍されておられます。人権擁護について理解も深く、
人権擁護委員として適任と認め、推薦いたします。任期につきましては、委嘱発令日から3年でございます。 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 お諮りいたします。本件については会議規則第37条第3項の規定により
委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よって本件は
委員会付託を省略することに決しました。 これから討論を行います。討論はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 討論なしと認めます。これで討論を終わります。 お諮りいたします。諮問第1号、
人権擁護委員の推薦に関し議会の意見を求めることについての件は、これを適任とすることにご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よって本件はこれを適任とすることに決しました。
○
松村博司議長 次に、日程第7、同意第3号、京田辺市
自治功労者の推薦についての件を議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 同意第3号、京田辺市
自治功労者の推薦についてご説明申し上げます。 本件は、京田辺市
自治功労者の推薦に関し議会の同意を求めるもので、推薦いたします石井明三氏は、市長として12年在職され、京田辺市表彰条例第3条第1号の規定に該当するものでございます。 以上、よろしくご審議の上、同意いただきますようお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 お諮りいたします。本件については会議規則第37条第3項の規定により
委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よって本件は
委員会付託を省略することに決しました。 これから討論を行います。討論はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 討論なしと認めます。これで討論を終わります。 お諮りいたします。同意第3号、京田辺市
自治功労者の推薦についての件は、これを同意することにご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よって本件はこれを同意することに決しました。
○
松村博司議長 次に、日程第8、同意第4号、京田辺市
教育委員会教育長の任命についての件を議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 同意第4号、京田辺市
教育委員会教育長の任命についてご説明申し上げます。 本件は、京田辺市
教育委員会教育長の任命に関し議会の同意を求めるものでございます。 本市
教育委員会教育長については、現在、欠員となっていることから、新たに山岡弘高氏を任命いたしたく提案するものでございます。 任命します山岡弘高氏は、昭和32年生まれ、大津市比叡平1丁目に住まいされています。 同氏は、昭和56年4月に教職につかれ、主に学校教育の現場において長年子どもたちを指導されてまいりました。この間、大住中学校や田辺高等学校においても勤務され、本市の教育現場を熟知されているところであります。さらに、府教育委員会において、平成26年4月から府立高等学校新設準備室長として携わられるなど、教育に関する豊富な知識と経験をお持ちであります。これらのことから、本市における教育行政の円滑な運営を進める上でもまことに適任であると考えております。任期は、令和元年6月7日から3年間でございます。 以上、よろしくご審議の上、ご同意をいただきますようお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 10番、南部登志子議員。
◆南部登志子議員 私の方からは、今回の経緯のことについてちょっとお伺いをしたいと思います。
議会運営委員会でこの案件を提案されるまでに、この方でよろしいですかというような打診を図られた議員と図られていない議員とあったみたいなんですけれども、そういうふうに差別化を図られたことについての理由をお聞きしたいと思います。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 ただいまご質問いただきました件でございますが、議運に提案をいたしまして、後、会派運営等、今回、議会においては会派制をとっていらっしゃいますので、その会派については説明に上がらせていただいたという次第でございます。 以上でございます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 10番、南部登志子議員。
◆南部登志子議員 選挙前から、市民とともに、職員とともにこれからの
まちづくりを、いろんな意味で、改革という言葉がいいのかどうかわからないですけれども、新たな方向へ導いていくということを常々おっしゃっていたように私は受け取っています。であるならば、やっぱり議会に対してももうちょっとオープンに開かれた運営をなされるべきだというふうに思いますので、この間、臨時議会の経過を見ても、やっぱり不透明な部分があったというふうに私は思いますので、そういう意味では、議会がどういうふうに変わっていくのかということも市政運営にとってはすごく重要なかなめとなるというふうに思いますので、ぜひその点について市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 ただいまご質問いただきましたとおり、議会においても丁寧にご説明をさせていただいて、丁寧な議会運営というものを心がけてまいりたいというふうに存じておりますので、引き続きご指導賜りますようにお願い申し上げます。
○
松村博司議長 ほかに質疑はありませんか。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 14番、
青木綱次郎議員。
◆
青木綱次郎議員 私の方からは、新しい教育長を提案されるに当たりまして、教育行政、教育委員会制度の基本について、提案者である市長のお考えをお聞きいたします。 1つ目は、2014年の地方教育行政組織法の改正によって、教育委員会制度が変更をされました。その大きな内容の一つが、従来は5人の教育委員の互選で教育委員会を代表する教育委員会委員長と教育行政の事務方のトップである教育長を選んでいたものを、教育委員会委員長を廃止し、さらに、教育長については直接首長が教育長として議会の同意を得た上で任命するということになりました。この変更に際し、一部では、新しい教育長は教育委員会から選ばれていないのだから、新教育長が自治体、市長の意向を受けて、教育委員会よりも強い、あるいは上の権限を持つかのような議論がされておりました。 それに対して、文部科学省は、法改正後の2014年7月17日付で、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律についてという通知を出しました。この中で、法改正後も引き続き教育委員会が教育行政に責任を持つ合議体の執行機関であるということを明確に示しております。この通知の中では、教育委員会委員による教育長のチェック機能の強化と、こういうことも言われております。ここで言うこの教育委員会でも、制度変更後は教育長と4人の教育委員で構成する教育委員会と、こういうふうになったと。その合議体が教育行政を全体として進めていくんだと、執行機関だというふうにされております。 そこで、この文部科学省の通知に対する市長の見解、とりわけ教育行政は合議体としての教育委員会が執行機関であるということについての見解をお聞きしておきたいと思います。 2つ目の質問は、教育委員会制度の3つの根本方針と言われるものについてであります。第1は、教育行政の地方分権、第2は、教育委員会の首長からの独立、第3は、教育委員会が住民の意思の公正な反映を行うということについての市長の見解をお聞きいたします。 この3つの根本方針は、戦後、日本に教育委員会制度が発足をしたときに、当時の政府が国会において表明をしたものであります。また、2014年の先ほどの法改正後においても、例えば2015年4月の衆議院文部科学委員会の審議の中で、政府も、法改正後の制度においてもこの3つの根本方針は変わらないと、こういう答弁がされておりますが、これについての市長のお考えをお聞きしておきたいと思います。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 青木議員からのご質問にお答えさせていただきます。 まず、合議体としての教育委員会ということでありますが、そもそも教育委員会は独立した執行機関であると私も認識をしておりまして、後ほどの2つ目の質問とも絡む話でありますけれども、基本的には政治的中立性の確保、そして、継続・安定性の確保、そして、地域住民の意向の反映ということが大前提の制度であると認識をさせていただいております。その中にあって、合議体としての教育委員会でございますので、今回、教育長は3年の任期でございますが、当然のように他の教育委員の方々もいらっしゃいます。その教育委員の皆様方との、ある意味、相互に意見を闘わせながら進めていくというところが、大前提としての教育委員会のあり方であろうというふうに認識をいたしております。 もう一ついただきました観点についても、基本的には、私自身、教育委員会制度というものについての認識は、大前提、継続して持った上で、ただし、ある意味、市長として総合教育会議を主宰することができるというところですから、教育委員会としてのあり方とあわせて、ある意味、予算編成であったり、さまざまなところで教育委員会と連携をしていかなければならないのは事実でございます。そういったところは、総合教育会議等でお互いに意見を申し合いながら、教育委員会制度を尊重しながら進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 14番、
青木綱次郎議員。
◆
青木綱次郎議員 大筋において私もそのとおりであろうというふうに思っております。先ほど紹介いたしました2014年7月の文部科学省の通知は、今はちょっと私は質問の関係で教育長と教育委員会制度のことだけ申し上げました。これは、現実には、先ほど言われた総合教育会議のあり方とか、かなり法改正全体のその後の運営などについて示したものでもございます。ぜひこういう文部科学省の通知などもしっかり受けとめていただいて、それに基づく教育行政をやっていただきたいと思います。 今回、法改正によって、教育長の任期が、教育委員の互選のときは4年ということになっておりましたが、これが3年に変わったのは、一部には、市長が必ず一度は任命できるようにすると、そういうこともあったのではないかとも指摘されておりますが、やはり一番大事なことは、一般行政からの独立ということでもあります。それはぜひ尊重した教育行政に、むしろ行政府の長として、学校教育環境の整備、教育環境の整備に本当に重点を置かれることが大事ではないかというふうに私は考えますが、その辺の教育環境の整備という点でお考えがあればお聞きしておきたいと思います。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 ご質問いただきました教育環境の整備についてでありますが、まず、私自身の基本的な考え方として、誰もが確かな学力を習得できるということが大前提でございます。その上に立って、地域と学校の連携をすることによって、子どもたちの教育を、ある意味、地域も含めて自分ごととして取り組んでいく、その中で環境整備を進めてまいるということが大前提になってくるというふうに認識をしております。 以上でございます。
○
松村博司議長 ほかに質疑はありませんか。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 9番、次田典子議員。
◆次田典子議員 私の方からちょっと質問したいことは、基本的には高校の先生であって、指導主事だとか、いろいろな形で教育行政の方にも携わっておられたという経過も書かれていますけれども、私はちょっと心配する点は幾つかあって、1つは、学校の先生って、結構自分たちのやってきた教育を変更したり、否定したりということに対しては非常にちゅうちょされるというか、やはり横並びで進めていこうとされるという傾向が強いんじゃないかなというふうに常々思ってきました。その点は、やはり全国的に見ても、非常に京都府の教育委員会という部分では、他府県と違っていろんな点で閉鎖的であったり、もう少し前向きな対応ができるんじゃないかというところでも非常に遅かったりとか、いい点もあれば、そういった点もやっぱり結構目立つ点があって、文科省の方でもいろいろ考えていただいている点があるんですね。そういったことなんかについては、じゃ、どのようにしていくかということ、ほかの教育委員の方々の意見が私はもっともっと見えてこないといけないと思うんです。 こうして直接市長が任命されていく制度に変わっていますけれども、やっぱり政治不介入ということが、基本じゃなく、絶対であるというふうに思いますので、ただ、そういった点も踏まえて、今回、こういった教職員の経験者を任命されたことの意味と、それから、どういった点を今後教育としては発展を市長ご自身が望んでおられるかという点をお聞きしたいというふうに思います。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 次田議員のご質問にお答えをさせていただきます。 まず、任命をしたという経緯で言いますと、この山岡弘高氏は、中学校は京田辺における中学校での経験と、田辺高校という経験もあるんですが、それ以上に、その田辺高校の校長先生から次に向かわれたのが、府内で初めての単位制の高等学校設置に対する新設の準備室、そして初代校長ということになっておられます。 お話もお聞きする中で言うと、京都府教育委員会の中では、単位制の高等学校というのは初めての試みでございまして、さまざまな課題があったというふうに認識をしております。その課題の中にあって、準備室長から含めて、真摯に向き合われたというところは、今までの教育だけではない、新たな、ある意味時代に即した課題であったりということについて向き合ってこられた方であるということで、適任じゃないかなということで任命をさせていただいた一つの理由でございます。 もう一つ、私自身の基本的な考え方で言いますと、まず、先ほども申しましたとおり、誰もが確かな学力を習得できる環境をつくっていくというところ、そして、地域と学校の連携を進めて、子どもの教育を、ある意味、地域も、PTAもそうですけれども、自分ごととして取り組んで子どもたちと向き合っていく、そんな教育をつくっていくということ、そして、伝統や文化といった、教育を始めとして、さまざま持つ、ほかの教育委員会が抱える、また市内で抱える大きな取り組みについてしっかりと向き合っていくと、そういったところが大変重要であろうというふうに思っておりますので、そういった意味でも、教育長だけではなくて、教育委員の皆様方においてもご尽力いただけたらというふうに考えております。 以上でございます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 9番、次田典子議員。
◆次田典子議員 さすがに、新聞に滑らかに答弁されると書いてありましたので、非常にそつなく答えていただいているんですけれども、だけど、やっぱりその単位制のことで言うならば、その反面、定時制のハードルが上がってしまって、本当に求めている人たちが行けなくなったという現状もあるんです。そういったことで、やはり私は、ある意味、非常に教職員の経験者という方たちにとっては、なかなか教育長としてのあれはどうなのかなと常々思ってきましたし、行政運営としてはどうなのかという点はちょっと思うところがあります。 実際に、非常にこれからの、私なんかは夜間中学校のことを常々問題にしていますけれども、やはり京都府というのはなかなか閉鎖的です。やっぱりそういった部分で、本当に京田辺市の抱える問題に、市長がそのことを把握された上で任命をされているのかどうかというところも大変重要なポイントであり、心配なところでもあります。非常にこれからの
まちづくりにかけてとかおっしゃるし、それから人権もおっしゃったし、いろんなことをおっしゃっていただいたけれども、やはりそういったところで、本当に現場でかかわるということに対して、教育委員会の人たちの、これからもっと、市長が任命をされたということではあるにしても、やはり教育委員会での議論ということが充実していけるような、そういうことでなければならないと思うんです。そういった点からすると、非常にこういう任命の部分はいささかどうかなという点もあります。 それから、私は知らなかったですけども、無会派には説明をしなかったというのを今初めて知りました。だって、ほかの人たちに説明していることを知らないんですから。ほかの市長で、以前はやはり無会派は無会派でちゃんと連絡はいただていましたし、私たちはそれなりに市民の支援を受けていると思うんですね。そういった点については、きちんと対応していただくことを強く要望しておきたいと思いますが、いかがでしょうか。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 次田議員の再質問にお答えをさせていただきます。 まず、教育委員会の独立性であったりということは大変重要なことであろうと私も認識をしております。ただし、今、次田議員の方からもおっしゃいましたとおり、田辺の中で持つ特有の課題であったりとか、そういったものについては、当然のように総合教育会議等で私の方からも提言をさせていただくことも可能かと思います。ただし、そこはあくまでも教育委員会という制度を尊重しながら進めさせていただきたいというふうに思っております。 それと、大変恐縮でございます。無会派の議員の皆様方に対しても、これからも真摯にご説明を申し上げまして、そして、適切なご指導を賜りますようにお願い申し上げます。 以上でございます。
○
松村博司議長 ほかに質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 お諮りいたします。本件については会議規則第37条第3項の規定により
委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よって本件は
委員会付託を省略することに決しました。 これから討論を行います。討論はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 討論なしと認めます。これで討論を終わります。 お諮りいたします。同意第4号、京田辺市
教育委員会教育長の任命についての件は、これを同意することにご異議ございませんか。 (「異議あり」と言う者あり)
○
松村博司議長 異議がありますので、同意第4号、京田辺市
教育委員会教育長の任命についての件を電子表決により採決いたします。 本件については、これを同意することに賛成する議員は賛成ボタンを、反対する議員は反対ボタンを押してください。 押し忘れはありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 押し忘れなしと認め、確定いたします。賛成多数であります。よって本件はこれを同意することに決しました。
○
松村博司議長 次に、日程第9、議案第25号、京田辺市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正についての件から、日程第11、議案第29号、
京都地方税機構規約変更に関する協議についてまでの件、以上3件を一括議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 議案第25号、京田辺市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正についてご説明申し上げます。 本件は、個人番号カードを利用した印鑑登録証明書の交付申請制度を導入するとともに、性的少数者に配慮し、印鑑登録証明書に男女の別を記載しないよう対応するため、所要の改正を行うものでございます。 この条例は、令和元年10月1日から施行したく考えております。 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。 続きまして、議案第28号、京田辺市
火災予防条例の一部改正についてご説明申し上げます。 近年、宿泊施設など不特定多数の方が利用する建物や、社会福祉施設など1人で避難することが難しい方が利用する建物において、多くの死傷者を伴う火災が全国で発生していることから、利用者みずからが建物の危険性に関する情報を入手して利用の適否を判断できるようにすることが必要となります。 本件は、本市
火災予防条例について、重大な消防法令違反がある防火対象物の名称、違反内容等を情報提供として公表する規定を追加するとともに、工業標準化法及び住宅用防災機器の設置及び維持に関する条例の制定に関する基準を定める省令の一部改正に伴う所要の改正を行うものでございます。 なお、この条例は、公布の日から施行したく考えております。 ただし、違反内容等の公表に関する改正規定は、令和2年4月1日から施行したく考えております。 以上、よろしくご審議をお願いいたします。 議案第29号、
京都地方税機構規約変更に関する協議についてご説明申し上げます。 本件は、京都地方税機構が処理する事務に新たに固定資産税に係る償却資産申告書の受け付け等の事務を追加するとともに、税制改正に対応するため、その規約の一部を変更することについて、京都市を除く府内の全市町村及び京都府と協議するため、
地方自治法第291条の11の規定により提案するものでございます。 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 お願いをいたします。議場内の携帯の持ち込みは禁じております。携帯電話の持ち込みは禁じておりますので、次回からは持ち込まないようにお願いいたします。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となりました3件については、お手元に配付の議案審査付託表のとおり、所管の
常任委員会に付託いたします。
○
松村博司議長 次に、日程第12、議案第26号、京田辺市
災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正についての件及び日程第13、議案第27号、京田辺市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についての件、以上2件を一括議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 議案第26号、京田辺市
災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正についてご説明申し上げます。 本件は、第8次地方分権一括法による
災害弔慰金の支給等に関する法律及び同法施行令の一部改正に伴い、貸付利率の見直し、その他所要の改正を行うものでございます。 なお、この条例は、公布の日から施行し、平成31年4月1日から適用したく考えております。 次に、議案第27号、京田辺市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてご説明申し上げます。 本件は、
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令が施行されたことに伴い、当該基準に従い定める本市
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例について所要の改正を行うものでございます。 なお、この条例は、公布の日から施行したく考えております。 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となりました2件については、お手元に配付の議案審査付託表のとおり、所管の
常任委員会に付託いたします。
○
松村博司議長 次に、日程第14、議案第24号、京田辺市
森林整備等基金条例の制定についての件から、日程第17、議案第32号、京田辺市道路線の廃止についてまでの件、以上4件を一括議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 上村市長。
◎上村市長 議案第24号、京田辺市
森林整備等基金条例の制定についてご説明申し上げます。 本件は、平成31年4月1日に施行された森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律に基づく森林環境譲与税を受けるための基金を設置し、森林整備等の事業を計画的に行うことを目的として条例を制定するものでございます。 なお、この条例は、公布の日から施行したく考えております。 議案第30号、平成31年度
市営住宅大住団地外部長寿命化改修等工事請負契約についてご説明申し上げます。 本件は、令和元年5月22日に電子入札により条件付一般競争入札を執行し、株式会社野原工務店代表取締役渡邉孝一氏が入札書記載価格1億3,767万2,000円で落札し、消費税を加えた金額1億5,143万9,200円で請負契約を締結いたしたく提案するものでございます。 主な工事内容としましては、外壁の吹きつけ改修や屋根のふきかえ、鉄部の塗装などの外部長寿命化改修を行うものでございます。 なお、工期につきましては、令和2年3月13日までとなっております。 続きまして、議案第31号、京田辺市道路線の認定についてご説明申し上げます。 本件は、宅地開発によって新設された道路等について、道路法の規定に基づき路線の認定を行うため、提案するものでございます。 その内容といたしまして、添付資料①の番号1から7の7路線につきましては、宅地開発によって新設された道路について認定するものです。 添付資料②の番号8の路線につきましては、区画整理事業によって不要となった道路について、一部を廃止することにより起終点の変更が生じる道路を認定するものでございます。 続きまして、議案第32号、京田辺市道路線の廃止についてご説明申し上げます。 本件は、土地区画整理事業によって不要となった道路について、道路法の規定に基づき廃止するため、提案するものでございます。 その内容といたしまして、路線の一部を廃止することから起終点の変更が生じるため、提案するものでございます。 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となりました4件については、お手元に配付の議案審査付託表のとおり、所管の
常任委員会に付託いたします。
○
松村博司議長 次に、日程第18、議案第33号、令和元
年度京田辺市
一般会計補正予算(第1号)の件を議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 (挙手する者あり)
○
松村博司議長 鞍掛副市長。
◎鞍掛副市長 議案第33号、令和元
年度京田辺市
一般会計補正予算(第1号)についてご説明申し上げます。 初めに、令和元年5月1日施行の元号を改める政令に伴い、「平成31
年度京田辺市一般会計予算」の名称を「令和元
年度京田辺市一般会計予算」とし、平成31年度予算全体における元号の年表示につきましても「令和」に読みかえるものといたします。 さて、このたびの補正予算は、当初予算が骨格的予算であったことから、新規拡充事業などを盛り込んだ肉づけを行ったものでございます。これによりまして、歳入歳出それぞれ1億2,420万円を追加し、予算総額を246億420万円とするものでございます。 歳入の主な内容といたしましては、新たに創設された森林環境譲与税を計上いたしますとともに、各事業の財源に充当するため、国庫支出金、基金繰入金や諸収入等を更正いたしました。 次に、歳出の主な内容についてご説明申し上げます。 まず、総務費では、森林整備等基金への積立金を計上いたしますとともに、印鑑登録証明書性別省略対応事業を計上いたしました。 民生費では、障害者基本計画・障害福祉計画・障害児福祉計画策定事業や被保護者健康管理支援事業を計上いたしました。 農林水産業費では、全国玉露のうまい淹れ方コンテスト大会事業を計上いたしました。 商工費では、産業振興ビジョン改定事業等を計上いたしました。 土木費では、防賀川公園フットサルコート人工芝改修事業等を計上いたしました。 消防費では、防災情報メール配信システム拡充事業等を計上いたしました。 最後に、教育費では、ワールドマスターズゲームズ2021関西開催準備事業を計上いたしました。 このほか、第2表におきましては債務負担行為の追加を、第3表におきましては地方債の変更を計上いたしました。 以上、よろしくご審議をお願い申し上げます。
○
松村博司議長 これで提案理由の説明を終わります。 これから質疑を行います。質疑はありませんか。 (「なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。 ただいま議題となりました件については、会議規則第37条第3項の規定により
委員会付託を省略したいと思います。ご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よって本件は
委員会付託を省略することに決しました。 なお、それぞれ所管の
常任委員会で審査のみを行っていただくことになりますので、ご了承をお願いいたします。また、7月11日の本会議において討論の上、採決していただくことになります。
○
松村博司議長 お諮りいたします。6月7日から19日までの13日間は議案熟読などのため休会にしたいと思います。ご異議ございませんか。 (「異議なし」と言う者あり)
○
松村博司議長 ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。 以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日はこれで散会いたします。 なお、次回は6月20日の午前10時から会議を開きますので、議場にご参集願います。 本日は大変ご苦労さまでございました。
---------------------------------------地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 議長 松村博司 署名議員 青木綱次郎 署名議員 田原延行...